職場にいる時間が長くなると、だんだん体のあちこちが痒くなって鼻もムズムズ痒くなって、くしゃみがでる。
頭が痛いようなよくわからないぼんやり感、とにかく痒くて痒くて目の前のことに集中できない。
『これは、もしかしたら何かのアレルギー?』
目次
あちこち痒い、目も痒い、これはもしかしてアレルギー?
あなたもそう感じた経験が、一度や二度ではなく、特定の場所に行ったり、特定のものに触ったりした時に経験されたことが何度かあると思います。
私の場合は、特に目の周りが痒くなる症状が、パソコン作業をするには致命的でかなり辛いと感じました。
今までこんな風になったことなかったのになんだろう??
もしかしてアレルギーかもしれない?
でも今までアレルギーになんてなったことないし。
よし、調べに行って来よう。
と、思い切ってアレルギー検査に行ってきました。
自分の症状、気にはなっているけれど病院にゆくほどでもないかもしれない
何科にゆけばいいのかわからないし、検査にいくらかかるかも不明だし、時間もない
アレルギーが出たら出たでどうすればいいのかわからない
こんな風に『私、何かのアレルギーかもしれない』でも病院行くほどでもないのかもなあ、と迷っている方、この記事読んでいただければ、そんなハードルはなくなります。
『この程度ならまあいいか』大人になると、病院に行くのは大怪我か、大病のときになりがちです。
でも、いつもなんだか調子悪い、気になることがある、もっと自分の健康に目を向けると生活はどんどん変わってきますよ。
アレルギー検査って何科にゆくの?まずは病院調べ
私は今まで『アレルギー=食べ物、子供が気をつけるもの』と思っていました。
大人になったらアレルギーにはならない、と考えていました。
そのため、どこの病院に行けばいいのか、何科にゆくのか全く想像がつかず、まずは病院探しから始めました。
まずは、自分の住んでいる地域の名前と『アレルギー科』この2つの文字で検索すると、小児科がダントツで検索結果に出てきました。
口コミのコメントがあるのも、小児科ばかり。
ここで私には、大人も小児科に行っていいのかしら??
という疑問が湧いたので、小児科を除いて、自宅から病院までの移動時間を考えた時に、行けそうな病院を絞り込みました。
小児科を除いたら、候補に残ったのは4箇所でした。
いずれも診療科として皮膚科がメインにある診療所でした。
そのうち病院で独自のホームページを持っているのは3箇所。
それぞれの病院のホームページを1つづつ訪ねてみましたが、アレルギーについてほんの少し書かれているくらいでアレルギー科の詳細ページは空白。
3箇所とも、比較できるほどに詳細は書かれておらず、ホームページの情報で『よしこの病院だ』と決められるものはありませんでした。
だったら、まずは一番近い診療所に行ってみようと決めて出かけました。
アレルギー検査に行ったのに病院に『アレルギー科』がない!?
私のゆくと決めた病院の場所は一方通行の道の先。
場所がやや不明確だったので、午後の受付時間より少し早めに到着するように出発しました。
病院についてみると、入り口の自動ドアはしまっていて、手前に椅子が並んでします。
すでに何人かの方が座っていて、受付開始を順番で待っていました。
私も列のうしろに並びます。
並んでいた順番に午後の受付をしてゆき、私の順番になりました。
受付機械の画面に表示されているのは皮膚科と内科のみ
『あれ?アレルギー科がない??』
びっくりした私は、受付の看護師さんに聞きました。
『アレルギーの検査をお願いしたいのですが、どちらの科で受付したらいいですか?』
すると
「症状によりますね。かゆみや湿疹の場合は皮膚科、鼻水くしゃみの場合は内科です。両方の先生に診てもらうこともできますよ」
とのことでした。
私の症状、顔や手、目がかゆい、鼻もムズムズするし、くしゃみもある。
症状的に強いのはかゆみ、かゆみは皮膚科。
皮膚科の次に内科で診てもらう形で受付をしました。
『アレルギー科』という診療科があるわけではなかったことを、受付して初めて知りました。
気になるアレルギーの検査費用と、結果が出るまでの期間
受付して順番が来るのを待って、皮膚科を受診しました。
皮膚科ではかゆみの状態、湿疹の有無、痒くなるタイミングなど一通りの問診をして検査に出す項目を絞って行きました。
食べ物ではなく環境要因なので、埃。ダニ、ハウスダスト、カビの項目の検査に出すことを決め、抗アレルギー薬の処方の後に、今度は内科へ移動しました。
内科では、主に鼻水の状態について聞かれました。
感覚的には耳鼻科を受診している気分になりました。
鼻水は、アレルギーではなく、季節的な要因、乾燥が原因と、副鼻腔炎ではないか、耳鼻科も行った方がいいと言われました。
症状と、アレルギーターゲットは、皮膚科で絞られていたので、内科ではその他の気になる症状や、既往歴についての確認事項でした。
そして採血室へ移動。
採血をしてその後会計になりました。
アレルギーの検査項目は、特定項目としてダニ2種類とハウスダスト、カビの4種類。
他にも、内科で血液の項目のいくつかにチェックが入っていました。
この日の診察+検査料は保険適応で 4,130 円でした。
アレルギー検査は、アレルギーと疑わしき症状が出ていれば保険適応で検査可能です。
検査結果は一週間前後で出るので、一週間後に聞きに来てくださいと言われてこの日は終了しました。
一週間後、アレルギー検査の結果は・・・
ちょうど一週間後に再来院、この日は内科が臨時休診だったので、皮膚科で検査結果の確認のみでした。
前回は、2診療科を受診して検査に出していましたが、検査結果を聞くだけなら皮膚科だけで大丈夫とのことでした。
そして、私のアレルギー検査の結果は
コナヒョウヒダニ クラス3
ヤケヒョウヒダニ クラス3
ハウスダスト1 クラス3
カビ類 0
見事にアレルギーの陽性反応が出ていました。
アレルギー陽性の検査結果を見て私は正直びっくりしました。
内科の医師からは「乾燥もある」と言われていたので私自身も内心は『冬だからかなあ〜』と思っていたのです。
同じようでいてもカビは全く大丈夫なんだということにも驚きました。
アレルギーのクラス分けについては、皮膚科の医師からは特に解説はありませんでした。
結果表の下に分類が書いてあって、クラス2以上がアレルギー陽性。
今後については医師からは 「アレルギーは陽性なので、今後は抗アレルギー薬で様子を見つつ、症状は変化するから、その状態を見ながら、薬を減らしたり、日によっては飲まなくてもいいよ。」
と言われました。
『え?薬飲み続けるんですか??』と私は聞いてしまいました。
『徐々に飲まなくても良くなることはあるし、かるくなるとも、重症化するともわからないので』と、はっきりしない曖昧な回答でした。
まあ、そうですよね。
アレルギーになる人はなるし、ならない人はなんともないのです。
私の本心『薬飲みたくないんですが・・・』
とは言えませんでした。
ダニは、布団に最も多いと言われていますが、実は今のところ自宅で寝ていても一切症状はでていません。
症状が出るのは職場で、書類に触ったとき。
特に古い書類、古紙の部類に入るものもあります。
つまり、仕事に行く時だけ飲んで、休日は飲まなくてもいい。
必要な時だけ飲むようにすれば大丈夫と医師に言われたので、とりあえず仕事の時だけ服用することにします。
(そうしないと痒くて集中できなくなってしまいます)
アレルギーのクラスってなんのこと?
医師にはアレルギーのクラスについての説明は省略されたので、自分で調べてみました。
検査結果で示されるクラス分けは、アレルギー物質に対する『抗体』の量です。
クラスが高いとアレルギー物質に反応しやすくなるけれど、重症度との関連性はなく、クラスが最大の6であっても、そんなに反応しないこともあるし、クラスが最小の2でも重症になることもある。
結構怖いなあと思いました。
つまり、何かの拍子に突然、大反応(アナフィラキシーショック)を起こす可能性もありなので。
逆を考えると、アレルギーには陽性か陰性かどちらか2つしかないってことになります。
だから医師は説明を省いたんですね。
『陽性、だから薬で症状を抑えましょう』これが医師の判断なのだと思いました。
気になる症状があったら思い切ってアレルギー検査に行ってみよう
私の場合は、そこまで大したことはないかも、と思っていても、意外にもがっつり陽性反応が出ていました。
検査して、結果は陽性でしたが、自分の体の状態を知っておくことは良いことだと感じました。
私の友人に「古本に触ると痒くなるから本は絶対に新品しか買わない」と言っていた友人がいたことを思い出しました。
私は「これのことだったんだなあ~なった本人にしかわからないな」としみじみ思いました。
そう言われれば、書類が積まれているところって、確かに掃除しないですね。
布類は洗えますが、書類は水洗いするわけには行きません。
ハウスダストというと第一に布団のイメージが強いですが、紙にもチリ埃が集まりやすい性質があるため、古い本は実は危険だったりします。
ちなみに私のダニアレルギーのクラス3は限りなく4に近い数値でした。(クラスの中にも幅があります)
もともと持っていたものが、色々重なったストレスで発症したのかもしれないし、すごい埃の中で1日作業をして一気に爆発したのかもしれないし、原因はわかりません。
ただ、知っていることで、できるだけ予防するような対策を練ることはできます。
今まで以上に家の掃除は拭き掃除で、洗えるものは洗うこと。
あとは、仕事。
場所と環境が変わることはないですが、痒みの原因がはっきりしたことで、気分的にとても楽になりました。
原因不明の症状を抱えている状態は、心理的に辛いです。
アレルギ ー科 、内科 、呼吸器科 、耳鼻咽喉科 、皮膚科 、眼科 などアレルギー検査を行なっている診療科はみじかなところにたくさんあります。
まずは、アレルギー検査を受け付けているかどうかを確認し、自分の症状が該当する診療科へ行くのがオススメです。
できれば複数の診療科のあるところだと、今回の私のように、同時に見てもらえていいと思います。
私が行ったところのように、アレルギー科という診療科がなくても、症状を伝えれば、保険適応で検査可能です。
検査をして、アレルギー陽性になったら薬をもらうためには定期的に通院しなければ行けなくなります。
が、私は二週間分の処方箋をもらい「次回も来れる時にくるので予約はいいです」と予約は断りました。
一度行ったら病院に通わなければならないということはありません。
通院しなければいけなくなったら、と思う必要はどこにもありません。
なので、気になる症状がある方は、一度きちんと自分の体について調べてみていただきたいと思います。
想像とは違う結果が出ても、どうしたらいいかを自分で考えられるようになるので気持ちがとても楽になりますよ。
薬を飲まずに治したいと思ったら、生活習慣を変えてみる、腸内環境の改善などいろいろな方法があります。
どこかに不調がある状態が、普通ではありません。
どこもかしこも健康な状態、調子の悪いところなんてないのが一番です。
生活習慣を見直せば良くなる症状はたくさんありますから、まずは原因を特定してのぞいてみる、1つづつ健康に向かって行動してゆきたいですね。