子どもを怒ると疲れる…その理由とそこから学んだこと  

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怒ると疲れる

子育てで、子どもを怒ることはときには必要なこと・・・だよね?
 
朝、出かける直前になって
 
あれ?車のキーがない!!
 
焦って焦って、あちこち探すけれどどこにも見当たらない。

子どもを怒った翌日の朝は猛烈に疲れている

 
 
猛烈に焦ってあちこちウロウロして、ふと外を見ると・・・
 
車はすでにエンジンがかかっていました。
 
あ、そうだった。
 
寒さで凍っていた車にエンジンをかけて、フロントガラスや窓にお湯をかけた後に、ヤカンを置きに来たんだった。
 
キーはすでにクルマの中だっけ、何やってんだ私。
  

貴重な朝の時間に何とも間抜けなことをやらかしました。
   
朝からのこの疲労感の理由はうっすらわかっています。
この出来事の前日の夜、久々に激しく子どもを怒りました。
 
子供を怒ったことで、私はものすごくエネルギーを消費したみたいです。
 

子供を怒るから疲れるのか、それともイライラするから疲れるのか

  
そのときは 
『怒ることってこんなにもエネルギーを使うことなのか』
と思いましたが、後で考えたらちょっと違うような気がして・・・
 
・子育てをしていると、怒るだけじゃなくて怒ると叱るを区別しよう、とか
・子どもには色々教えてきちんと育てないと、とか
・そして自分自身のことはなんでもかんでも後回しにするのが良い母親、というなんだか美学のようなもの、色々なことがぐるぐると頭を巡ります。
 
そんな風に考えて日々モヤモヤしていることはありませんか?
  
この記事に書くことは、上記のようにだいぶボケたことをした日の朝、ネジの緩んだ頭だったからこそ、お?と気づいたことでもあります。
 
この先の子育てを、押さえるポイントは押さえて、ゆるっと子育て。
 
そんなのできたらやってるよ〜と言うあなたにも、怒ることに疲れたあなたにも、あなた自身が、お?という気づきを見つ蹴られると思います。
 

 久々に疲れるまで怒った理由は『なんで嘘つくのっ!!』

  
久しぶりに語気を荒げて子どもに怒った、そのきっかけ。 
 
学校からの通達もあり、子どもとの決まりごととして
『ゲームやテレビは宿題やって翌日の準備をしてからすること』
という約束をしています。
 
そして、今回の私の怒りの発端は
『宿題終わった〜』
といって、子どもがゲームを始めたこと。
 
早いな〜と思いながら私は連絡帳を確認するためにランドセルを開けました。
するとそこに、宿題のプリントが一枚ひらり
    
「宿題のプリントは全部で3枚あった」
と子どもは言っていました。
 
2枚は終わってランドセルの中に。
もう1枚がやりかけて、途中で止まったまま放置されていました。
もしや?と思って日記帳を確認したら、こちらも未記入。
   
終わったと言って終わっていないのは、実はよくあることです。
 
いつもだったらそこまでヒートアップしないのですが、この時は何故か一気にと頭に血が上って、そのまま子どもを呼びつけて、
「終わってないじゃん。なんで嘘言うの!」
叱るのではなく、怒り飛ばしました。
 

怒ると疲れるのは、怒ることで頭に血が上るから

  
私の怒りに対する子どもの回答は
「だってわかんないんだもん。教科書で調べるのめんどくさい。宿題多すぎ。なんでこんなにやらなきゃならないんだ。」
などなど、私の怒りに合わせて、子供も日々の不満が暴発。
 
私の怒り方がものすごい剣幕だったのか、ボロボロと涙を流す子ども。
  
「分からなかったら嘘言ってもいいの?」
「日記書いてないのはなんで?」
「宿題やっていないコト怒ってるんじゃなくて、嘘言ったのを怒ってるんだよ」
  
と私からも次々出てくるのは、攻めたてる言葉ばかり。
  
「わかったよ、日記は書くよ」
 
 
と乱暴な字で読めない日記を書き出す姿にまた怒りが湧き上がり
『そんなの書いてるって言わないよ!』
とまた怒る。
  
そこに双方にとっての救世主が登場
おばあちゃんが帰ってきました。
  
お歌のレッスンから帰ってきて上機嫌のおばあちゃん
「どうしたの〜〜?」
と言うフワフワしたおばあちゃんと交代して、私は部屋に戻り深呼吸。
  
 
そこで、ようやく我に返り
なんでこんなにイライラしてるんだろう?すごく疲れた
と気づきました。
 
 

怒ってしまうときは、疲労や体調不良で怒りやすくなっている

 
そして落ち着いてから気がついたことは。
  
自分の調子が良ければ怒らずに穏やかに諭せることが、疲労が溜まっていたり、体調不良で調子が悪かったりすると、諭すどころか、もともとあったイライラを怒りと一緒にぶつけてしまっているという事実でした。
 
子どもがしたことは、良いか悪いかは置いておいて、イライラが怒りに変わるきっかけの一つ。

自分が親で、相手が子ども。実はイライラをぶつけやすい怒りやすい存在になっていました。
 
 
「親だから悪いことは怒らなきゃいけない」
と言う思考と
「親だから怒ってもいい」
と言う思考
ごちゃ混ぜになっていて、きちんと区別ができなくなっていると思いました。
  
 
体調が良ければ、心も穏やかでやる気があって、おおらかで。
体調が悪いと、心も焦っていて、イライラした状態で怒りっぽくなる。
 
ものすごく簡単なことなのに、気がついていませんでした。
  
自分の調子がいいときは、怒ることなくきちんと伝えることができているのに、体調が悪いときは怒って言い放つ。
怒られるタイミングが毎度違うと子どもも訳がわからなくなってくるだろうな〜と思いました。
 

怒っても疲れない、大声を出して怒る時は 

 
本当に怒る、大きな声で、声を荒げる必要があるとしたらそれはきっと
 
『命の危険を知らせるとき』
 
なんだろうな。
 
と思いました。
 
『危ない!』とか『ストップ!』とか
その一瞬にこの先のすべてが決まるかもしれないときのための大声。
 
 
落ち着けば、普段は声を荒げることはほとんどなく、そこまで怒らんでもよかった。
と思うと、さらに一層疲労感が増してしまいます。
  
普段は 
事実だけ、本当のことだけを言えばいい」
ということなのですが、そのためには一体どうすればいいのでしょうか?
 
 

怒ると疲れるのは、実はもともと疲れているから

 
  
イライラの原因は、基本は自分自身の体調が悪いことにあります。
そこにさらに自分の思った通りにならないと、あっという間に怒りが溢れ出してきます。
 
子どもって、全然思い通りになりませんよね(笑)
 
それは当たり前で、子供は子供でひとりの人間です。
全てが自分の思い通りになったらそれは人間ではなくロボットですよ!
      
でも体調が悪いときほど、なぜか子どもに過剰な期待をかけてしまいます。
 
普段は”そんなもんだよね、子どもって”と思っていても、調子が悪いと”楽させて欲しい、手伝って欲しい”という思考が働きます。
   
 
そこで、子どもの行動が自分の期待から外れると、怒りとなって現れて、怒ることにエネルギーを消費してさらにまた疲れる、という悪循環に入ります。
 

怒りそうになったらその場を離れることも考える

 
 
その悪循環に入る前に、自分の状態を確認して『親の自分』に緩くなってみましょう
先に、周りに助けを求める。
(今回はおばあちゃんがナイスなタイミングで入ってきてくれました)
   
いつでも完璧な親である必要はないと思ってみてください。
 
 
怒ると疲れるのは、実は怒る前から調子が悪くて疲れているから
  
怒らなくていいと、内心分かっていることにエネルギーを使って、心のどこかで
”余計なエネルギーを使った”
と思っているから、なお疲れてしまうのです。
 
  
自分の体調が悪いときは、自分にも周りにも甘くてOK。
そのくらいにしておかないと本当に疲れちゃいます。
  
他に人がいないときは、手抜きもありと許してあげることです。
 
  
昔、私と子どもと二人暮しだったときには
『ごめんね、今日は動けない。食べるものはここね。』
  
とまだまだ幼い子どもに伝えて、死んだように眠っていたこともあります。
その経験のためか、今、子どもは病人に対して猛烈に親切です。
 
 
寝込むまでになってしまうのもどうかと思うので、そうなる前に、休息をとりましょう。
そして速やかに体調を回復させることです。
 
体調を整えれば、必要なことだけを省エネで伝えられるようになります。
そしたら、疲れることはありません。
  
 

 必要なのは怒ることより諭すこと、事実を認識してもらうこと。

 
  
今回のことも、私が伝えたかったのは単純に
 
「分からないところは、素直に分からない」でいいんだよ。
分からなかったら聞きに来ればいいし、先生に聞くのでもいい。
終わったと嘘を言う必要はどこにもなかったと言うこと。
 

 
それだけなのですが、ここでもう一つ気がついたのは
 
”宿題終わっていない=遊べない”
  
という図式に子どもの頭がなっていたため、嘘を言うことを選んだということ。
  
  
そして、おばあちゃんが言うには、
「分からなかった部分の宿題の漢字はまだ習っていないね。教科書のだいぶ先の部分に並んでいたから、先生が忙しくてコピーを間違えたんじゃないかね、だから全く分からなかったんだと思うけど。」
とのことでした。
 
 
そのことに、おばあちゃんは気づいたけど、私は気がつかなかった。

イライラしていて、そこから怒り出してしまうと
”自分が言っていることは正しい”
と言う思いこみが始まります。
  
今回おばあちゃんが気づいたようなことも見えなくなっています。
そうなったら、親だけど、言っていることが本当にあっているかどうかはわからなくなって来ます。
 
私が怒っていた時も、”ちゃんとやってないからわからない”と思い込んでいました。
  
 

怒るなら、子どもに伝えることは、そこにある事実と気持ち

 
私が伝えたかったことも、実は単に私の感情。
 
正しいことを言っているんだと表面上は思いつつ、心のどこかでイライラをぶつけているだけと分かっているから、子どもに言ったことの半分は自分で自分に言っているような感じ。
 
嘘ついてゲームしたのがムッとしたのか。
嘘を言ったことが嫌だったのか。
きちんとやらない姿が気に入らなかったのか。
 
全部かもしれません。
うそつきさんが悲しかったのかもしれません。
  
本当は、
『わからないから教えて』と言ってきて欲しかったのかもしれないし。
  
今だからあれこれ思い浮かぶので、その時は冷静さを欠いているので、本当はどれだったかは確かめられませんが、今だから確かに言えることがあります。
  
親が伝えた方がいいのは、今したことの結果、何を感じたか
いうことです。
 
怒った時にはつい理由を聞いてしまうのですが、そうではなくて
 
『嘘を言ってきたのが悲しいよ』
『わからなくて止まった時に言って来てくれたら嬉しかったよ』
 
こういう伝え方でよかったんだいうことです。
  
事実とそこで相手が感じたこと。
 
 
そこから次の行動を変えて行ける子にすることが、育てること。
 
何でもかんでも言った通りにしか動けない子ではなく、自分で考えて行動できる子にすることが、私の子育ての目標です。
 
そのために、私が伝えることは
これをしたら、こう感じた。
ということ。
  
相手の心を予想するのは大人でも難しいですが、子どもは自分で新しいことを考えることは得意です。
そこを伸ばしてあげるには、まずはゆったり構えられる自分を保つこと。健康でいること。
 
頑張ることもいいけれど、時にはゆっくり休むことも、子育てには必要です。
健康な状態のサイクルに入ったら、休まなくても自然と回るようになる。
 

怒って疲れてまた怒っての繰り返しよりも、笑って伝えて、泣いて伝えてができるように。
 
怒ることが日常化しているあなたに今、必要なことは、ゆるっと休むときを作ること。
それは、自分の気持ちを子どもに押し付けるのではなくて、そっと伝えるための準備。
  
伝えたいことは怒らなくても子どもにはきっと伝わります。
だってあなたの子ですから^^
 
優しさも強さもちゃんと持っています。 
 
あなたの子、どんな子に育って欲しいですか?
子どもを信じて、怒らなくても伝わる、気持ちを伝えるところから一緒にはじめてゆきませんか?

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