膀胱炎(急性)は自力で治すことができるのか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

私が初めて膀胱炎に罹ったのは、大学2年生の夏でした。
かなーり昔の出来事ですが、忘れもしない、当時のことは今でも鮮明に覚えています。


 

痛すぎる!!自力で治らず病院へ行った初めての膀胱炎

季節は、蝉が大量発生した真夏。
 
友人たちと花火大会に行く予定の日の夕方。
浴衣に着替えようとしたけどなんだか調子がおかしい。
 
トイレに行き、そこで強烈な腹痛で動けなくなりました。
痛すぎて寒気と脂汗、トイレに座り込んで動けない・・・・
 
尿意があるのに肝心の尿が出なくて痛い!
花火大会はもちろん行けず、部屋で右に左に転がりまわっていました。

一人では何もできず(当時は一人暮らし)、花火大会から帰ってきた友人の一人が心配して様子をみにきてくれて、そのひどさを見て救急外来に連れて行ってくれました。

救急外来の受付で座っていることさえつらくてできず、ベッドに横たわっていました。

尿検査と血液検査とあと何か(検査は忘れた)

ここで初めて『膀胱炎』という病名を知りました。
この時は微熱ありで、そこそこヤバイ状態の、一歩手前くらいだったと思います。
(下に詳細書きますが、通常膀胱炎で発熱はしません)

この日は夜だったので薬をもらって、医師には「また明日来てください」と言われて帰ったのを覚えています。

その後はしばらく通院してました。
ベッドでも何か処置してもらったのですが、そのあたりは何だったのかはさっぱり記憶に残っていないです。

いまだ記憶に鮮明なのはやっぱり痛さ、と尋常じゃない感覚そのものです。

ちなみに、再度私がに膀胱炎になったのは、子どもがおなかにいるときでした。
 
記憶の中にあった初回膀胱炎の不可思議な違和感と強烈な痛みの記憶のおかげで、超初期に薬を処方してもらってひどいことにはならず、ホッとしました。

それ以来、ヤバイかも!!と思ったらさっと対応をとるようにしています。
 
ちなみに子どもを出産後も、2年に1回くらいの割合で夏に膀胱炎の超初期症状が出ることがありますが、病院へは行かず、体の自己治癒力にお任せしています。

毎年の健康診断で腎機能、膀胱関係に引っかかったことはありません。
 
 

膀胱炎は超初期なら(軽ければ)自然治癒が可能な時もある

 
軽度の膀胱炎の場合、日常生活に気をつけると薬などは使わなくても、自然治癒することがあります。

  1. とにかく水分を多く摂って排尿する
    →膀胱内に溜まった細菌を尿と一緒に体外に全部排出するためです。
  2. 下腹部を温める→絶対に冷やさない
  3. 刺激の強い食事を避ける。→腎臓に優しく
  4. 睡眠を十分にとる→体調を整える

ポイントはこの4つ。

尿意があるのにトイレに行くとほとんど出ない、ほんのちょっとだけ出た時がものすごく痛い・・・・しみる~
本当に泣けます。

私は、この症状が出たら、とにかく水をたくさん飲んで、尿が僅かしか出なくてもトイレに行き、膀胱が空っぽになるように尿を出し切ります。

これはまずい!と思ってから1‐2時間くらい、水をのむ、尿を出すを繰り返します。

ちなみに水分飲まなくても尿意はあります。

トイレに行く→尿はちょっとしか出ない→超痛い
量が少ないほど痛みを感じるので、なるべく尿の量が多くなるようにとにかく水を飲みます。

私の経験上、初期にどれだけ尿で排出できるかで、つらい症状が消える早さも変わってきます。

膀胱炎・自力で治すよりも覚えておきたい効果的な予防法

  1. 常に水分を多めにとる。
  2. トイレをがまんしない。→尿を我慢していると膀胱内に細菌が繁殖しやすくなる。
    ( 医師の提唱する適切なトイレの目安は、日中6~7回、夜間0回です)
  3. 尿道口、外性器の周りを清潔に保つ。拭き方に注意!排尿、排便後は必ず前から後ろに向けて拭く。
  4. 下着や生理用品の交換はまめに行い、デリケートゾーンを清潔に保つ
  5. 性交渉前後はシャワーで性器を清潔にし(もちろんパートナーも)性行為後は早めに排尿し菌を洗い流す。
  6. 腰まわりを冷やさない、夜はゆっくり湯船に浸かり温まる。
  7. 疲れ、体調不良、ストレスなどを軽視しない、きちんと休息(質のよい睡眠も含む)をとる。
  8. 温水洗浄便座は膣内の細菌を尿道に押し込むことがあるので、膀胱炎を繰り返しやすい人は使用を控える。

私もつい先日、膀胱炎の症状が出ました。

ほんとうによく当てはまり、トイレに行くのが痛くていたくて泣けてきます。

急に涼しくなって水分を取る量が減った→1
職場のトイレが詰まって使えなくなり、午前中トイレを我慢した→2
彼氏と一緒に過ごした後、時間がなくてそのまま移動→4
夜の会議続きで寝不足気味→6

ここまで重なるとさすがに体のバリアが負けてしまったようでした。

普段は当たり前にしてることも、ちょっと急かされたり、時間が足りなかったりすると、あっという間にできなくなってしまうことは多々あります。

2つが崩れるとほかのバランスもあっという間に崩れるので、1つ崩してしまったらそこで修復できるようになりたいですね。
 

基本情報1 急性膀胱炎の代表的な症状と対処法

  • トイレがが近い(頻尿)
  • 尿を出すと痛い(排尿痛)
  • 尿が濁っている(尿混濁)

この3つが、急性膀胱炎の代表的な三大症状、

膀胱炎は、尿道から何らかの細菌が入ることが原因で起こる膀胱粘膜の炎症です。
膀胱炎は、女性の5人に1人がかかると言われ、20~40代の女性は性行為や生理、妊娠などで、特にそのリスクが高くなります。

急性膀胱炎の症状はほぼ上の3つですが
悪化し、ひどくなると尿が赤くなる(血尿)、さらに、高熱や背部痛(左右の腰の痛み)があった場合は腎盂腎炎が疑われます。
膀胱炎は発熱しませんが、腎盂腎になると発熱(さむけ)、腰の痛み(ほとんどは左右どちらか)がおきます。

病院の診療時間外に急性膀胱炎になった場合、症状が強ければ救急外来を受診してください。
排尿時の痛みや頻尿、残尿感などの症状がそれほどひどくない場合は、翌日でもよいと思います。

急性膀胱炎の治療は、まず抗生物質の投与です。

抗生物質を飲むと、2-3日で何もなかったように症状が改善しますが、処方された薬は必ず全部飲みます。
ほかには、水分をしっかりとって尿を出し、膀胱内の細菌を徹底的に洗い流すことです。

基本情報2 膀胱炎が女性に多い理由

①尿道の出口が肛門に近い→大腸菌に汚染されやすい
②尿道口が膣の出口にある→生理の時やおりものが多い場合には汚染されやすい
③女性の尿道が男性と比べて短い→膀胱が近く菌が昇りやすい

体が普通の状態であれば、膀胱に細菌が入ってしまってもすぐに膀胱炎になることはありません。
細菌は排尿時に尿と一緒に流れ出てゆきますし、膀胱粘膜には細菌に対する防御機能が備わっています。

風邪や疲れ、体の冷え、長時間の尿の我慢など、何かで防御機能が低下している時に膀胱炎にかかりやすくなります。

つまりは常に体を健康に保ち免疫力が高ければ、膀胱炎とは無縁になわけです。
定期的に自分の状態を把握するのがおススメです。

膀胱炎の主な原因と予防法を知り、また免疫力を高め、かからないようにすることが一番です。

でも、かかってしまったとしても、ひどくなる前に「自然治癒」の方法を知っておくと
病院で処方される抗生物質を飲まなくてすみます(初期・軽い症状の場合)。

基本情報3 心配があれば、迷わずにまずは検査

膀胱炎には、急性膀胱炎と、目立った症状がほとんど無い、慢性膀胱炎があります。

今回の内容は、急性膀胱炎に関することです。

慢性膀胱炎の場合の治療にはとても時間がかかります。
 
急性膀胱炎を頻繁に繰り返す場合や慢性膀胱炎では、尿路に他の病が隠れている可能性もあります。
気になることがあれば、早めに泌尿器科を受診して下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*