話が伝わらないを解決!あなたの気持ちを相手に伝えるために

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言いたい事が伝わらない

いつも勘違いされる…どうして私の話はうまく伝わらないの?

昔、こんな出来事がありました。

私はパートナーと一緒に、テレビで日本や外国の観光名所を芸能人が回る旅番組を見ていました。
場所が変わるたびに「ここ良いねー、行ってみたいねー」「フィレンツェには絶対に行きたい!」と感想、独り言の感覚で喋っていました。

しばらくして突然、パートナーが「そんなこと言われても、そんなにあちこち行けないよ!」と言いました。

私は何を言われたのかがわからずに、ポカンとなりました。

「全部いこうって行ってるわけじゃないよ??」と私は言いましたが、相手には「全部連れてけっていってるように僕には聞こえるよ」と返されてしまいました。

 

それまでは普通に会話していたのに、突然相手が怒り出してしまった。
自分は相手を責めているつもりはないのに、相手は責められていると感じ取ってしまった。
あれ?いつの間にか会話の方向がズレているけどなんで?
そして、そんなつもりで言ったんじゃないよ!

こんな経験があなたにもありますよね。

 

相手に話が伝わらない、言いたいことを勘違いされる、どうして?この悩みを解決して、いつでもあなたの伝えたいことを相手にうまく伝えるためにはどうしたらいいのでしょうか?

その理由の根本的な部分に、あなた自身に気がついてもらえる記事を書いてゆきたいと思います。

相手に話が伝わらないのはどんな時ですか?

あなたが、誰かと会話をしていて話が伝わらないと感じるとき、相手と二人だけで話をしていることが多いと思います。

その理由は、複数の人数で話をしていると、そのうちの誰かはあなたの言いたいことの正確な意図に気がついてフォローしてくれる確率が高くなるからです。
あるいは、言葉を変えて、正確な意図を確認してくれることもあります。

 

例えば、佐藤さんが幹事で、3人での飲み会について会話した場合は

佐藤さん「今週末の飲み会どこにする?」
田中さん「前回鍋だったから、お肉がいいな」
鈴木さん「お肉?ステーキとかハンバーグ?それとも焼肉?」
田中さん「気軽に飲むなら焼肉じゃない?」
佐藤さん「じゃあ、焼肉屋さんでお店を予約するね。それでいい?」
鈴木さん「飲むなら、飲み放題のあるところが良さそうだね」
佐藤さん「となると焼肉〇〇を予約するね」
田中さん、鈴木さん「そうだね、ありがとう。予約お願いね!」

と、田中さんの言いたいことは、鈴木さんのクッションがあって、佐藤さんに具体的で正確に伝わりました。

 

これが鈴木さんがいなくて、2人だけの会話だった場合

佐藤さん「今週末の飲み会どこにする?」
田中さん「前回鍋だったから、お肉がいいな」
(この時、佐藤さんの頭の中には”お肉=ステーキ”というイメージが出来上がりました)
佐藤さん「お肉か〜、よし(ステーキの美味しい)お店調べて連絡するね」
田中さん「よろしく〜」

佐藤さんから田中さんにステーキ屋さんを連絡

田中さん「あれ?ステーキなの?」
佐藤さん「え?だって、お肉って言ったよね?」
田中さん「飲んでお肉と言ったら焼肉でしょ〜!」
佐藤さん「え!!お肉と言ったらステーキでしょ?だったら最初から焼肉って言ってよ!」

いかがですか?
よくある会話ですが、2人だけの会話の場合に話がうまく伝わらなくなる理由、どのくらいお気づきいただけたでしょうか? 

 

相手と二人だけで会話をしていると、会話の中でお互いが持っているイメージにズレが生じてもどんどん会話は進んで行きます。
お互いの持ってるイメージが同じなら大丈夫ですが、今回のように、それぞれのイメージがズレたことに気がつかないと最後に、あれ!違うじゃん!!
という結果に繋がる事になります。

 

こうなるのを回避するにはどうしたらいいのでしょうか?

言いたい話を正しく伝えようと思った時に選ぶ言葉

上の例え話では、2人で会話をしているのですが、佐藤さんも田中さんも、2人ともが相手との会話ではなく、自分のイメージの中で会話が完結しています。

会話の本当の目的は、「飲み会をどこのお店にするかを決めること」でした。

ところが、佐藤さんは「お肉」という言葉を聞いて、その先は自分の頭の中のイメージを組み立てて、確認しないで自分の中で完結させて、具体的なお店を決めずに会話を終わりにしました
そして、田中さんも、自分のイメージをふわっと佐藤さんに伝えて満足して、お店が決まっていないのに話が終わったことを気にしていません。

最初の目的の「お店を決めること」ができていないのに、話が終わってしまったのはなぜでしょう?

 

それは『広くたくさんの意味を持つ言葉を使っていたから』です。

『お肉』の持っている意味はたくさんありますよね。
・牛肉・豚肉・鶏肉・ステーキ・ハンバーグ・焼肉・ジンギスカン・ジビエ料理(ジビエとは狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉なのでなんでも肉です)。

人それぞれ持っている意味が異なる言葉を会話で使うと、とても勘違いが起こりやすくなります
田中さんも最初に「今回は焼肉」と言えば、佐藤さんの勘違いは起こらなかったですね。

そして使った言葉が広すぎたために、お店も『お肉のお店』と広い部分だけで、決まったような感覚になってしまいました。

 

あなたが普段使っている言葉を思い出してみてください。
田中さんの言った『お肉』のように広くたくさんの意味を持つ言葉を、どのくらい使っていますか?

少し考えてみると、もっと具体的で細かい意味を持つ言葉が別にあることに気が付けると思います。

 

例えば『犬』。
黒い犬なのか白い犬なのか、あるいは芝犬か秋田犬か、チワワかゴールデンレトリバーか、雄か雌か。
細かく具体的にしようと思ったらどこまでも細かく分解できますよね。

 

最初は、ちょっと大変かもしれません。

でも、言いたいことが伝わらないのは、言葉の持っている範囲が広い言葉を使ってしまっていることが原因となることがとても多いです

だからこそ、相手に自分の言いたいことを正確に伝えたいと思ったら、使う言葉の意味が一つの言葉をじっくり選んで使うようにしてみてください。

すると、相手に勘違いが起こったり、イメージが違ってしまって話が噛み合わないということはなくなってゆきますよ。

具体的な言葉、使っているのになんで正しく伝わらないの??

ここまでの話だと、冒頭での私の体験談はちょっと説明がつかないですよね。

『ここ』と言っていても、テレビを見ながらの会話なので場所は『テレビに映っている場所』と相手も認識しています。
『行ってみたいね〜』と行っているだけで「連れて行って」とは一言も言っていません。

じゃあなんで相手が怒り出したのでしょう。

 

そこにあったのは、私から相手への期待です。
心のどこかで『言っておけば計画してくれるだろう。連れて行ってくれるだろう』と思ってる部分が相手にいつの間にか伝わっていたのです。

 

私も今だから、ああそうだったんだ、と思えることですが、当時は全くわかりませんでした。

だから当時は『何言ってるの?そんなつもりで言ったんじゃないよ!そんなこと言われたら何も喋れなくなるじゃん』と逆ギレして、喧嘩になって、本当に相手が折れてくれるまで一言も喋らず、なんてこともやっていました。

 

言っているのに伝えたいことが伝わらない。言ったことと違う意味で相手に伝わる。
その理由は、実は全部同じです。

それは、あなたが本当に相手に伝えようと思っていないから。

ただそれだけです。

伝わらない?相手に伝える意識、持っていますか?

会話をするときに、心の中で本気で伝えようとは思わずに、自分が言いたいことをただ言っているだけになっていると、相手には伝えたいことが全く伝わらなくなります。

言いたいことを言っているだけの時、心の中では、言えば相手がわかってくれる、と思っていて、正しく理解することを相手にお任せした状態で話をしています。

 

私も、本当に相手に正確に伝えたいと思っているときには、相手に伝わるわかりやすい言葉を自然に選んでいます。
例え、うまく言葉が選べなかったとしても、そういう時には相手にはちゃんと伝わっていることが多いです。

 

日本語は、主語を省略しても文章が出来上がる言語です。
私は、主語を省略して話していて『「誰が」がないけど、こうだよね』と確認されることが多いです。
これは、相手が私の期待に応えてくれて、正確に認識するために確認のため聞いてくれたということになります。

相手が確認してくれるのは珍しいケースです。
私も普段の生活では、なんとなく曖昧な言葉を選んで話していて、ちょっと違う意味で伝わっていて”あ、またやった。伝わってない”と感じてしまうことが多々あります。

 

相手に伝えようという意識がなかったら、伝わらないのは当然の結果になります。

私も、”あ、また伝わってない”と思うことは頻繁にあります。
その中で、自分が言いたいことが伝わらないと気がついたことが、すごい成長と思っています。

言いたいことが伝わらないと気がついたことはすごいこと

自分が言いたいことが、相手に伝わりにくいと気づいたことが実はすごいことです。
気がついたら、今度はいくらでも直そうと動く事ができます。

 

これが逆で、相手が悪くて伝わらないと、相手のせいにしていたら、自分自身では何も変えられません
それは、喧嘩した後、相手が折れてくれるまで一言も喋らなかった昔の私です。

その時の私は、自分から伝えよう、伝えたいと思うことはありませんでした。
なんで、そんな風に捉えるの?
とひたすら思っていました。

そして言いたいことが言えなくなって行きました。

 

今は逆です。
言いたい事が伝わらない、どうやったら伝えられるようになるんだろうと考えるようになりました。

そのきっかけは、自分の話が相手に伝わらないと気がついた事です。

自分に原因があることに気がついたら、少しづつ変えてゆく事ができます。

  1. ”伝えよう”と意識して話をする事。
  2. 主語、省略できる言葉も省略しない事。
  3. そして、広い意味のある言葉ではなく具体的にものを指す言葉を選んで使う事。

実は、1を意識するだけで、他の2つはだんだんと自然にできるようになります。

今の私は、相手にわかりやすく伝えようと思っていれば、3つともきちんとできるのに、無意識ではまだまだできません。

無意識が、1の状態になるまでは、気がついたら意識するの繰り返しです。

 

この記事を読んでくださったあなたは、言いたい事が伝えられていない自分に気付いているはずです。

言いたいことをただ言うよりも、相手を考えて、言いたいことを伝えようと意識する。 

その意識を持ったあなたは、明日から自分の言いたいことを相手に正確に伝えられるようになって行きますよ^^

いつの間にか、相手を考えることを意識しているのが自然になっている時がやってきます。
その時には、相手に言いたい事が伝わらないときもあったなあ〜と思えるようになっていますよ。

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