疲れすぎて動けない、そんな時にはどうしたらいい?

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疲れすぎて動けない

毎日、少しづつたまってゆく疲れ。
たまにある大きな行事が終わった後のどっとくる疲労感。

いつもより早く眠っているのに、朝、起きられない、だるくて体が重い、こんな経験ありますよね。
 

疲れを感じる時は、そもそも何かをやりすぎている

私も、少し前まで、毎日の日々疲れてだるくてやっとこさ動く、そんな感じでした。
 
病院に入る前、朝、目は覚めたのに、どうやっても体が動かなくて体を起こすことができない日がありました。
 
1日休んで仕事に行きましたが、あれが入院前におきた最初の兆候、そして無理やり動いてついに病院行きになったのか、と今は思っています。

疲れは、病気のもとです。
疲れすぎて動けなくなってしまう前に、今、感じる疲れを軽くしてゆく方法、疲れないように動くにはどうしたらいいかをまとめてみました。

『疲れ』を感じる時点で、すでにオーバーワークになっている

 
本来、人が健康な状態を保つためには、『疲れるまで一気にやって、疲れたら休む』のではなく、『適度にやって、疲れを感じるその前に休みを取る』ことが望ましい状態です。
なぜか、日本人の感覚として昔から『くたくたになるまで頑張る方が偉い』という考え方がありますが、とんでもないと思います。

人は、何か活動をすることで、少なからず疲れをためています。
活動し続けることで、『つかれた~』という疲労感をあなたが感じる前から、確実に疲れはたまっていっています。
 
疲れを何かに例えていうならコップの水です。
 
コップが『あなた』
水が『疲れ』
コップに水を入れている状態が『作業中』
水を入れるのを止めることが『作業中断』
そしてコップの水を飲むことが『休息、一休み』です。

ずっと水を入れていたら、コップの水はあっという間にあふれ出てしまいます。
これがオーバーワークで『疲れを感じる』状態です。

水はあふれる前から、コップにどんどんたまっていますよね。
この状態が、疲れを感じていないけど、疲れがたまっていっている状態です。

でも、あふれる前に、コップの水を飲んで減らしてしまえば、コップに何度も水を入れてもあふれることはありません。
疲れる前に休む、のは溢れ出る前に対応するということです。

疲れた~と感じてしまう前に、一休みを入れることで、たまった疲労を少しでも減らすようにすると、実際に疲れがたまっていても、疲れた~と感じることはないのです。

疲れを感じていると、集中力が落ち、作業効率も落ち、早く終わるはずモノに余計な時間がかかってしまいます。
1時間の作業ごとに5分は休憩、というように、日々の生活の中で、疲れる前の休息を取り入れることをお勧めします。
 

疲れすぎ、すべての疲労は脳の疲れ

 
運動や仕事、人の活動による疲れがたまるのは、身体ではなく脳にたまると言われています。

脳の疲れを取る唯一の方法は、睡眠を取ること
だから、疲れた時は『眠るに限る』と言われるのですね。
疲れが脳にたまることを知らなかった昔から、人は疲労回復の最も効果的な方法を最初から知っていたって、本能はすごいと思いました。

疲れすぎの時は、実は体がだるいのではなく、脳が疲れ果てて動かない。
脳が疲れすぎて休むと決めた、だから、体を動かす指令が出ず体が動かない。強制的に、『休め』と言われているので、ここまで来ると、疲れが、かなり危険な状態だと感じませんか?
 

ちょっとした工夫で脳が疲れにくくなる

 
飽きる”のは脳が疲れた、という警告のために出すサインと言われています。

“飽きた=疲れたからもうやめて”というメッセージを脳があなたに送っているのです。飽きたら、ためらわずに、一度休憩をはさみましょう。

逆に、飽きることなく、ものすごく集中しているときは、わざわざ休憩をとる必要はないとされています。
そういう時は、あっという間に時間が過ぎていることがほとんど。
飽きることなく、集中しているときは、楽しいと感じている時間です。楽しいときは、脳は疲労を感じていません。その時に、わざわざ中断するのは逆効果になります。

仕事ができる人、は、集中している間に、倍の速さで作業を進めて、一息入れる。
これは、疲労を感じることなく作業を進め、切りのいいところで、長めのリラックスタイムで体をほぐすというパターンです。

ケースバイケースで、脳が疲れないように、上手に休憩を取り入れてください。
 

もう疲れすぎている、そんな時は

 

疲れすぎてどうにもならない!そんな時は『回復日』を作って休む

 
————–
『熱が出ても這ってでも休まず仕事に行くのが良し』の時代はもう古い。インフルエンザを隠して、仕事に行く方が良いと思ってるのは、他に人に移す危険性を何も考えておらず、自己満足でしかない。無理をするのがいいと思っているなら、考えを改めた方が良い。常にベストの状態にしておくことが、一番効率よく作業をこなせて、自分にとっても会社にとっても良いんだ。』
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ひとつ前の会社の上司が言っていた言葉です。
回復のために休むことを悪いと思わないこと、無理をするよりさっさと元気になってくれた方が、誰にとっても良いんだ。とはっきり言う上司は、今はまだ珍しいのかもしれません。

疲れすぎの体は、病名がないだけで、もしくは病気の一歩手前の状態。休息を必要としています。
回復のための休み、を取ることはとても大切なことなのです。
 

疲れすぎた時の行動はすべてを丁寧に

  
ここでいう『休む』は一日寝ている、という意味ではありません。

・朝起きて、朝日を浴びて、腹式呼吸で丁寧に呼吸を意識して過ごす。
・消化の良い食事をとり、緑ある公園をゆっくり散歩する。
・食事も体にいい食材を選び、丁寧に自分で作る食材と作ってくれた方に感謝する。
・テレビや、パソコン、スマホなど電子機器から離れて、ゆったりとした時間を過ごし、早く眠る。
 
こんな日を、1日だけ作るということです。

私は、この回復日について『メチャクチャ丁寧に1日を過ごす回復日を作る』という方法で教わりました。

実際やって感じたことは、、すべてを丁寧にやろうとすると、ほとんどの動作がゆっくりになります。
食事は、丁寧に作りましたが、手間のかかることはやりませんでした。素材そのものを生かす形で、ほぼゆでる、味付けは、味噌や酢、でご飯はだしでおかゆ、食事もゆっくり食べて、ゆる~っとしていると、休んでいるな~という感覚がわいてきます。
夕方くらいになると動きたくなってきますが、その日は一日一つ一つを丁寧にこなし早く寝ます。

一日寝ていると、体の方は痛くなりますから、脳を休ませて、体は適度に動かしてほぐす。
あれこれたまった疲れを一気にリセットするには、思い切って一度、『世間』から自分を切り離すくらいの勢いも必要です。
そこまでやって、初めて、一日で一気に回復できるようになります。

入院前に、私が疲れすぎて体が動かなかった日は、お昼ごろにおなかが空いて、のそのそと動き出し食べてまた寝て、という感じでいて逆に腰が痛くなりました。
当時は、この方法を知らなかったので寝ことしかできず、結果一日では回復できず、寝すぎの腰痛が加わった状態になってしまっていたのです。
 

ヤバイ、疲れた、体が痛い、動かなくなってきたかも、という時

 
私がよくやる方法です。
 
『お風呂に入って温まり、いつもより3時間は早く寝る』
『やるのは一つだけと決める』それだけです。

このいつもより一時間早く寝る方法、不思議と翌朝はいつもより1〜2時間早く目が覚めます。眠っている時間は+1時間だけなのですが、頭がすっきりして翌日の仕事の効率はかなり違います。
 

疲れがたまる=何かがたまる

 
疲れがたまってきている、と感じるときは、ほかのものもたまってきていることが多いです。
例えば洗濯物、例えば学校からのお知らせプリント、提出する書類などなど。
疲れてくると、処理能力が遅くなるので、『後でいいや』ってなってしまいがちになります。そうすると、疲れと一緒に、ほかのやることもどんどんたまってゆきます。

このことに気が付いたら、何かがたまり始めたら、『あ、ヤバイ。疲れがたまり始めてる』と気づくようになりました。
この時に、一気に全部片づけようとすると、逆に疲れるので、何かがたまり始めたら、まず、たまったものを一つだけ片付ける。という方法を使っています。

一つだけならそこまで時間はかからず、片付けられるので、あとは、いつもより3時間早く眠ります。
すると翌朝は、いつもよりも1時間は早く目覚めるので、そこでまた一つ片づけます。

そうやってたまったものは一個づつ片付けつつ、片付けたものは、ため込まないように後回しにしないようにする。
と、たまったものも片付いて、疲労も少しずつ減ってゆきます。

この方法は、もうダメ~というところまで行く前の段階までで使える方法です。
 

疲れは体の異常を知らせるためのアラーム

 
私たちの体には、傷ついた部分を修復する機能が備わっていますが、運動や作業を止めずに活動を続けた場合や、過度のストレス状況にいる場合などには、傷を修復する機能が働きません。
そのため、人は「だるい」「しんどい」という感覚で疲労を自覚させることによって、休息をとり、元の健康な状態に回復する行動をとるようになっています。

疲れているのに動き続けることは、自分を痛めつけているようなものです。

休みがない!そんな場合は、断れるものは断って、これは自分がいないと!という一つだけ選ぶ、選ぶことができない場合は全部断ってしまう。という方法もあります。
 

疲れをためるもの、するずると引きずるもの

 
休日の集まり、私の参加の判断基準は、解散が早いかどうか、で決めています。

何か集まりがあった後、そのものは終わっているのに、なぜかみんなだらだらとその場にとどまり、終わってから解散までが30分という集まりは、本当に疲れます。
逆に、開始から2時間しっかり楽しんで、終わったらさっとみんなが散らばる会は、本当に楽しく、そういった集まりは、参加した後も疲れは残りません。

だらだら、と何かを引きずっているということはそれだけで重たいです。スパっと、決める。休む時は休む。寝るときはベッドや布団でしっかり寝る。ソファーなどでゴロゴロしない。

疲れをすっきり、さっぱりさせるには、回復日を作る、2時間早く寝る、あれもこれも選ばない。

ということができるかどうか、ということです。

疲れは、長引く病気の元になります。たった1日のお休み、夜のたった2時間、で避けられるなら試してみる価値があると思いませんか?

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