子供の嘘つきが変化!意外な対処で子供が素直になった体験談

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子供の嘘

私 「手を洗ったの?」 
息子「洗ったよ~」  
 
 洗面所に水滴なし→実は洗っていない

私 「洗っていないじゃん!!(怒)」

 

「子供は嘘をつく生き物である」・・・?

とある教育講演を聞いたときに、講師の先生が言っていた言葉です。
 
講演で話を聞いていた私は ”そうだよな〜嘘ばっかりだな〜” と思いながらも、聞いた言葉をそのまま納得することには少し抵抗を感じていました。
 
子供は宇宙人だ。
そう言われた方が妙に納得していました。
 
子供の嘘に日々やきもきしていてどうやって対処するか、悩むお母さんはとっても多いと思います。

大人でも、全く嘘をつかない人は、そうはいませんよね。
ウソをついても、多くの人はちゃんと大人になるし普通に生きていけています。
 
 
『ウソをついても子供はちゃんと育ってく』
  
 
その事実に気付くだけで子供の嘘つきは減ってゆき、日々のストレスからも解放され、穏やかな気持ちで子供のいうことを聞けるようにます。
 
どうしてそうなるかは、この先を読んでいけばわかります。
  
この記事を最後まで読んでいただくと、子供の嘘を肯定するわけでもなく、否定するわけでもなく。
あなたが子供の嘘に気がついた時にどんな行動をとったらいいのか、きっと今までとは違った感覚を身につけることができるようになりますよ。
 

 

実は全部嘘つき会話で成り立っている?子供との一日

何気ない日常でよくある光景。

例えば

「あれ?もう朝ご飯食べたの?」
「食べたよ、だからゲゲゲの鬼太郎見るの〜」
 →実は食べていない(or 一口食べた)
  
「今日の宿題おわったの?」 
「もう終わったよ〜」
 →実はランドセルも開けていない
  
「ここにあったおやつ食べたでしょ?」
「え〜やだな〜。食べてないよ〜」
 →実は全部食べちゃって跡形もない
  
「あ!またおもちゃ壊した!」  
「壊してないよ〜勝手に壊れちゃったんだよ〜」
  ・・・本当か??
 
  
子育てしているお母さんにとっては、子供の嘘はあまりにも日常すぎて、本当に困ったことになる大きなこと以外、あまり気にならなくなってしまっていたりしませんか。
 
返答が自然すぎて、子供の嘘に気がつかなくて、後になって他の人に指摘されて「なんじゃそりゃ〜!!」って気がついた、なんて経験もあると思います。
 
事実、私は一時期、子供の嘘に全く気がつかない時もありました。
 
  
最初は可愛い幻想(願望)だったのに、いつの間にかしれっと嘘をつくように・・・
 
と思った時にふと私は気づきました。

あれ?私はいつから子供のいうことを嘘と思うようになったのだろう?
 
 

子供が言う嘘、最初は嘘じゃなくて夢物語

 
実際には見ていないものを、自分の想像のままに、見たことのように話すことは、幼少期の子供に多いと思います。
 
我が家でも、子供が小さい頃は、絵本やアニメの世界(頭の中のイメージの世界)と今の現実との区別が曖昧で、イメージの世界の話を現実のように話していることが多かったです。 
 
 
例えば、サンタクロース。
現実にはトナカイの引くソリに乗って空を移動する姿は実際には誰も見ていないです。
 
それでも小さな子供は、絵本からの知識、子供向けのテレビ番組の映像、夢を持って欲しいと願う大人の願い、周りから入ってくる様々な情報をもとに、自分で想像していつの間にか実際に見たことのように話すようになりました。
 
この頃は私も、周りの他の大人も、子供のいうことを嘘とは思わず、”まだまだ夢を信じていてかわいいね”と思っていました。
     
幼少期の子供の話すことは、現実離れしていることが多く、明らかに「幻想」とわかること現実の出来事のように話すことを、多くの大人は認識しています。
 
 
では、一体いつから大人は子供のいうことを”嘘だ”と捉えるようになるのでしょうか。
  

嘘をつく悪い子への対処方法・・・嘘つきの羊飼い(狼少年)のお話

 
子供が成長してくると、現実離れした夢物語から、現実に起こりそうなことで事実とは異なる出来事を話すようになってきました。
  
例えば
 
おやつを食べちゃったのに、食べていない、って言ってみたり。(その場に一人しかいない)
お友達と喧嘩したのに、喧嘩していない、って言ってみたり。(目撃証言あり)
ものを壊しちゃったのに、壊してないって言ってみたり。(大人は誰も触っていない)
  
この頃の嘘は、どうして嘘を言ってしまったか、子供の気持ちがとってもわかりやすかったです。  
子供の気持ちは『本当のことを言ったら怒られる』と思っている。
 
怒られたくないから嘘を言った。
 
だから、嘘を言ったら怒られるとは思っていないのです。

 
この頃に親が教えるのが、グリム童話の『羊飼いの少年』のお話だと思います。
  
羊飼いの少年は、実際に狼は来てはいないのに「狼がきた!」と村中に嘘を言って回り、村人を困らせることを繰り返していたために、本当に狼が来た時には誰からも助けて貰えず、最後はひどい結末を迎えるお話です。
 
 
『嘘をつくと最後は自分が困ることになる、だから嘘はつかないほうがいい。』

子供に嘘は良くないことだと、気づいてもらうためのお話です。
 
 
羊飼いの少年のお話は、子供が嘘を言い始めた頃に私も息子に話していました。
話した瞬間は、とても効果がありました(面白いくらいに正直になりました)。
 
時間が経つと、このくらいなら大丈夫、と嘘の加減を覚えてゆきました。
さらにバレなければ大丈夫という思考を身につけ、羊飼いの少年のお話の効果はなくなってゆきました。
 
現実には、実際にうっかり勢いで嘘を言っても、羊飼いの少年のようにはならず、そのままで終わってしまうことの方が多かったからです。
 
お話はお話。
現実とは違う。
 
子供が現実に気がつくと、今度は子供の演技力との親の見抜く力の戦いになりました。
 
 

子供の嘘には罪悪感がない、だから見抜くのも対処するのも難しい

 
子供の心
 
実は子供は嘘をつくことが悪いことだと思っていることは少ないと私は思っています。
  
子供の嘘は、基本は何かを隠すための嘘で、人を騙すものは少ないです。
 
おもちゃを壊した→怒られる→隠そう(事実と違うことを言う)
 
自分のしたことを隠そうとするのは、最初にしたことは悪いことだと認識しているから。
素直に言って怒られるか、隠してうまくすり抜けるかの2つの選択肢になります。
 
この時、隠したから怒られるという思考は子供の中にはありません。
成長してくるとさらに『バレなければOK』と思うようになっています。
 
こうなってくると演技力を磨いた子供の嘘が見抜けなくなってゆきました。
しれっとしすぎていて。
自然体すぎる凄い、と妙に感心してしまうこともありました。
 
なんでこんなに自然なんだろう?と思っていましたが『無邪気な子供は、幼少期の幻想と同じ感覚で、嘘をついている自覚がないままに自分に都合よく物事を話しているだけなのでは?』と思うようになりました。

大人が嘘と思うようになっていても、子供は嘘とは思っていない。
だとしたら『嘘をつく罪悪感』は当然どこにもありません。 
  

 

子供に伝えることができる?言ってもいい嘘、悪い嘘

 

無邪気な子供の夢物語、で1つ気付いた事がありました。
子供に限らず、私たち大人も、日常で何かを隠す時には普通に嘘を使っていませんか?
 
全ての嘘(隠し事)が否定されるかというと、そんなことはないですよね。
 
例えば、サプライズで人を喜ばせようとする時。
ケーキや花束を買って、プレゼントする相手にバレないようにこっそりと隠しておく。
 
子供にも協力を依頼する。
 
サプライズ演出の時には嘘も必要なことがある、と私は思いました。
 
どんな時の嘘は良くて、どんな時の嘘はだめ、時と場合によって変化する使い道を子供に全て伝えるのはかなり厳しい道のりです。
  
 
そんな中で、ようやく私は子供が嘘をついたときにだけ目一杯に叱るのは何かが違う、と感じるようになりました。
 
そこまでは、メチャクチャ怒っていました。
最初にやらかしたことよりも、嘘を言ったことに対しての方が激怒していました。
 
でも、何かが違うと気がついたら、今度は”何をそこまで怒っていたの”、と思うようになりました。
 
 

子供の嘘、対処法は肯定するのでも否定するのでもなく

 

子供の言っていることをと判断しているのは、実は聞いているあなた(大人)です。
 
そこで私は『嘘=事実とは違うこと』と考えてみました。

すると『じゃあ子供は、事実と違うことを言って何を私に伝えたかったのかな?』と思うことができるようになりました。
 
 
ウソ、ホントを区別することよりも、子どもが何を言ったか、何を言おうとしているか、の事実だけを見ること。
そこから何を伝えようとしているのかを読み解くこと。
 
子供が嘘を言ったとき、怒る以外に親にできることの1つです
 
 
考えても意味不明で理屈がわからないことが多いので、私は逆に質問します。
『一体どういう意味?』と。

質問して追いかけてゆくと、息子の場合はほとんど『めんどくさい』か『わからない』にたどり着きます。
 
私がイラッと感じる時、息子はほぼ『めんどくさくて考えていないからわからない』からスタートした行動を取っていました。
 
嘘をついたときは、イラッとする行動を取っていたから怒っていた。
気がついてみたら、わかりやすくて単純な理由でした。

嘘を言う子供に親が対応できること

それは、嘘をつくことが悪いと教える事ではなく、まずは子どもが嘘を言った時にどう思っているのかを知ること。
子どもが嘘をつくことをどう思っていたとしても、そこで良い悪いのジャッジをしないこと。

 
嘘をつくことが、親の気をひく方法になっている。
嘘をつくことが自分の身を守る方法になっている。
嘘をつくことを楽しいことだと思っている。

 
どれもあり得ます。 
 
嘘を言う理由がわかったら、親にできることは、子どもが嘘を言う状況を出来るだけ作らないことです。
 
 
我が家の場合は『聞かれたことをきちんと聞いていなくて適当に返事をしている→結果、言ったことと次の行動が異なって嘘になっている』とわかりました。

だから、私は、色々と言うのをやめてみました。
すると、こんな変化がありました。

例えば、宿題。
 
宿題に関しては何も言わない。
 
 
⇨寝る直前に、今日まだ宿題やってないの、と言うようになる。寝るまえに慌ててやる。
 
⇨ある日は突然、今日はもう宿題やったんだよと笑顔で駆け寄ってくる。おねだりか?
 
⇨たまに、宿題があることをを完全に忘れる。翌朝気がついてさめざめと泣く。そのまま学校へゆく。
 
 
子供なのでいろんな変化をしますが、一番変わったのは、自分で報告にくることが増えたことです。
 
 
 
嘘とはちょっと離れますが、こんなことがありました。
 
 
子どもがある時
「今日は学校休みたい」
と言いました。
具合が悪いわけではなく、どんな理由で休みたいと言ったのかは、私にはわかりません。
 
その時なぜか、私は言いました。
 
「いいんじゃない。今日をどうするかは自分で決めてみたら?」
 
子供「え?いいの?」
 
「なんでダメなの?」
 
子供「う〜ん…やっぱりゆくよ」
 
そして何事もなく、出かけてゆきました。
 

一体何の会話だ?
と思えるかもしれませんが、私にとっては『自分で判断して行動するようになってる!』と子供が成長してる姿を見た瞬間でした。
 
 
今は、まだ子供も自分の世界を楽しんでいるところが大きいです。
 
何で、学校ゆくゆかないの話かと言うと、学校行くゆかないの判断を自分でするように、そのうちに嘘の使い所も自分で判断するようになると思っています。

いつの間にか自覚していた子供の「オレ嘘つきだから噛まれるよ」発言に爆笑

誰もが知っている、『真実の口』です。
イタリアの有名な観光地、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の外壁、教会の正面柱廊の奥に飾られています。
有名なのは、嘘や偽りの心をもつ人間が手を入れると、噛み切られてしまう、手が抜けなくなってしまうという伝説です。

子供もこの伝説を知っています。

 
そのためこの写真を見てこんなことを言いました。
 
子供「お母さん、(真実の口に)手突っ込んだの?噛まれた??」
 
私「ん?噛まれないよ、ほら〜」
(写真の中で真実の口に手を突っ込んでいる右手で子供のぽっぺをつまんでみる)
 
子供「オレはダメだ、嘘ばっかついてるから絶対噛まれるよ!」

この言葉を聞いた瞬間に私は大爆笑しました。
 
 
(嘘ついてるって)自覚してるんか〜い!!
とわかったら、ものすごく笑えてきたのです。
  
なんだ、自覚していたんだ。
ちゃんと成長しているんだ。
 
妄想の中のことを、嘘と思わずに言っていたら、この先は生きてゆきにくいだろうな〜それとも楽なのかな〜とあれこれ思っていました。
 
余計なことは考えなくても、ちゃんと成長していました。
 
 
面白かったので、そのまま子供にどんな時に嘘をつくかを聞いてみました。
 
「嘘をつく時〜?マズイと思った時」
「ほとんどそうだよ子供って」

 
子供のこの二言目にまた大爆笑。
周りの友達も、同じだよって、ちゃん自分だけじゃないよとアピールもしてる?
それとも子供を見守っての意味だろうか?
 
 
本人が嘘だと自覚していて、良くないカモとかんじているなら、今はそれでいい。
頭で『悪い』と教えたところで、心には何も届いてはいない。  

相変わらず日々、私に気づきをくれる一言を発する息子です。
今回の記事は、息子が言った『オレ嘘ばっかついてるから噛まれるよ!』の言葉で書こうと思いました。
 
  
子供の嘘に『また嘘言ってる!』と言うことは簡単です。
だから、その嘘で子供が本当は何を言いたいのかを読みとってみてください。
 
 
子供のいうことに対して『嘘ついたと怒っている』状態から、『嘘言ってまで何を言いたいのかな』と思える状態に変わったら、子供も一緒に変わっていました。
 
 
子供が変わる時は、実はあなたが変わった時にやってきます^^
 

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